ミュータンス菌はプラークに潜んでいる
虫歯は、プラークに棲むミュータンス菌の出す酸によって発生します。また、歯周病菌が出す毒素により歯周病が発生します。
バイオフィルムの中には、ストレプトコッカス・ミュータンス菌などの虫歯菌が潜んでいます。
このバクテリアがバイオフィルムの中の糖分を分解して酸を産生し、バイオフィルム中の酸性度を高めます。
その結果、歯のカルシウムイオンやリン酸イオンが溶けて出し、歯の表面に穴が開き虫歯が発生します。
ミュータンス菌はプラークの中にたくさん潜んでいますから、プラークと一緒にかき出しますと口中の菌は減ってきます。
ミュータンス菌の数が減りますと、作られる酸の量も少なくなりますから、虫歯ができにくくなるということです。
虫歯になるには、4つの条件があると言われています。虫歯になりやすい質の歯、歯垢を作りやすい糖分、虫歯菌・ミュータンス菌、そして時間経過となっています。
きちんと歯を磨いているのに、なぜ虫歯になってしまうのかと思っている人も多いはずです。
一方で、ほとんと歯磨きをしていないのに虫歯が一本もないいという人もいます。
これは、ミュータンス菌という虫歯菌が、生後10ヶ月から31ヶ月くらいの間に保護者から感染するのが原因と言われています。
ミュータンス菌感染の危険性が高いのは、生後1才7ヶ月から2才7ヶ月の一年間、いわゆる感染の窓と呼ばれ、もっとも注意しなけらばいけない時期です。
この時期にしっかりと感染予防ができていますと、その後はずっとミュータンス菌が感染し難くなると言われています。
とは言いましても、食事のときに可愛いわが子にスキンシップできないのは、つらいものがあります。
ですから、お父さん、お母さんは、できるだけ早期に歯科クリニックで口腔内の衛生を整えるようにしましょう。
ミュータンス菌が減少することにより、他の菌のバランスがどのようになるか、あるいは歯周病菌の勢力はどうなるかといったことは、まだ解明されていないということです。
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